改善しにくい症状にはそれなりの理由があります。
怪我であれば時間と共に回復して、いずれ完全に治るでしょう。
でも慢性的な症状に関しては、その症状が出るに至る過程にさまざまな要素が入ってきますね。
腰痛で来院された方が施術で改善しても、1週間後には再び痛みが発生している…
このような場合、施術効果がなかったわけではなく、身体の戻りが出たと言えるでしょう。
施術の効果が1週間も持続はしません。
せいぜい2~3日でしょう。
その後改善された身体から自己治癒力が高まり身体の不調を改善させていくわけです。
ですから1週間後に再び変わらない痛みが出たのであれば、自己治癒力が高まっていないことが考えられます。
身体は以前の状態に戻るように動きます。
その結果、何もしなければ再び症状が出てしまうわけですね。
これを断ち切るためには施術はもとより、普段の生活を見つめ直さないといけません。
自己治癒力が高まらない要因には、ストレスがもっとも関係しています。
精神的にストレスが高まっている時には自己治癒力は低下しています。
この状態が続くと症状は改善しにくい訳です…
身体を整えると言うことは、すなわち自己治癒力を高めることになります。
もし身体の不調で悩んでいるなら、腰や肩や背中のような部分的なところにこだわらず、身体全体の巡りを整えるように考えた方が良いですよ。
筋肉疲労、精神的疲労、内臓疲労…
これらの疲労をいち早く改善することが、健康につながります。