なかなか手強い症状を消し去るのは、施術家にとって満足のいくときではあります。
でも、考えてみれば消えるべくして消えるのが当たりまえで、消えないのはどこか自分の立てた原因となる仮説が間違っているか、かたくなに自分の技術を押し付けているからにほかなりませんね。
どんな技でも万能なものではありません。
だからいくつかの技を組み合わせて施術を行なうのです。
この組み合わせそのものが違っていると、症状は消えはしません。
いくつもの治療院に行ってもダメでした…
どんなに時間をかけてもダメでした…
ある程度繰り返し行わないと効果が出てこない場合もありますし、技術は合っていても日常の過ごし方やケアの仕方に問題がある場合もあります。
しかしある程度回数をかけても全く改善する兆しがない場合は、もともとの仮説が間違っているとしか言いようがありませんね。
いたずらに施術を受ける方に時間とお金を無駄に使わせてしまいます。
2回程度で改善の兆しがないと見直した方が良いでしょう。
ただ、主な症状に変化がなくても、身体全体で明らかに硬さが軽減されている場合など、もう少し回数を重ねると変化が出る確証があれば大丈夫ですね。
1回1回の施術を真剣に行うと、自分の立てた仮説が正しいかどうかがその都度わかってきます。
もし違っていたら違うアプローチをするか、素直に他の施術院に行くように勧めるかした方が良いです。
1番やってはならないのは、確証がないのにいたずらに施術を繰り返し、施術を受けている方に無駄な時間を使わせることです。