生薬の一つ

庭にイチジクの木があります。

毎年今頃から9月の中旬にかけて果実が熟してきます。

今年も2つが熟してこれから徐々に熟す実が多くなってきますよ。

昨年は冷夏長雨でほとんどの実が傷んでしまい、あまり収穫は出来ませんでした…

イチジクは実が熟すと雨が天敵になります。

雨にぬれた果実はあっと言う間に傷んでしまいます。

おまけに熟した実を取るタイミングが悪いと、直ぐに鳥や虫が食べにやってきますから、実の熟し方を見ていないと気が付いたら食い荒らされています。

結構めんどくさい果物ですが、漢方医学ではイチジクは漢方薬の原料となる生薬になります。

イチジクの果実を乾燥させたものを『ムカカ』と呼んで煎じて飲むと健胃整腸薬として下痢や便秘に効きます。

また、イチジクの葉は血圧降下に効きますし、イチジクの茎を折った時に出る白い樹液はたんぱく質分解酵素を含んでいるので、イボ取りに使われていました。

漢方薬はなじみがなくても原料となる生薬は日常の食材になっているものが多いですよ。